2014年10月30日木曜日

「今日と言う日」

「ゴルフやろうよ」と作詞家の千家和也さんから電話があった。「最近やってる?」と聞くから、「前行ったのいつだっけ、今年?」などといい加減な受け答え。確か新しい靴を買ったから、今年のような気もするのだがそれほど記憶が曖昧だ。「やるんなら寒くなる前に早くやろうよ」と言ってはみたが、誘ってくれるのは千家さんだけだし、靴やウエア―を探すことになるのかなぁ。

ことほど左様に運動に関しては子供のころから尻が重い。他の教科はいいのに、体育だけが3だった。成績のはなしだ。運動音痴と言ってもいいほど、体育系には興味が薄いのだ。だから、ゴルフ?下手な仲間を探すとき、一番最初に思い出すのが藤原らしい。「唯一優越感を感じる相手だからさぁ」とも言っていた。千家め!(笑)

先日、自分の歳が一瞬わからなくなったことがあった。あれ?63だっけ、64だっけ?どこぞのおっさん達をついこの前まで笑っていたのに、本当にこんなことがあるんだ・・・と思った瞬間、「いいのいいの、忘れるから新しいものが覚えられる」とポジティブに考えた、というのは真っ赤なウソで、ちょっとショックかな。で、確か64歳だったはず、とすぐ思い出したのだけれど(笑)どうでもいいことだから。しかし、おのれが60過ぎたオヤジだという感覚が鈍いのかも。でも、若く見える、と言われて嬉しいのも事実だし!

今日会社のベランダの鉢植えに「カスミソウ」の種を初めてまいてみた。武道館で行われた氷川きよしショーのお土産にもらった種が机の上にあったので、挑戦。種をまいて花を育てた経験が無いから、芽が出るまでどうしたらいいのか。このところ、ベランダで野菜を植えてみようかな、などと思うこともある。今までに無かった感覚だ。じじいになってきたこと?などと自問自答する始末だ。野菜か・・・いいかも。自分で作った野菜はもったいなくて、食えねぇよなぁ、などと要らぬ心配。

懸案事項が多すぎて、逃げているのかもしれない。
畑を借りて野菜作り、絶対続かないし、ゴルフの練習?絶対しないし、何が取り得なのかなぁ、と思っているうちに今日も終わる。今20時20分、社員はまだ仕事をしている。


2014年10月29日水曜日

「新しいホームページ」

ようやく新しいホームページが完成した。結構手間暇かけてしまったが、充実はこれからということかな。結局みんな現場で忙しいから、藤原がやることになるんだよなぁ(笑)

それはそれとして、10年ぶりぐらいでスタッフが二人抜けたので、このところ新しいスタッフ募集に結構エネルギーを使っている。3週間で55人の応募があった。まだ決めかねてはいるが、日頃入れ替わりのない会社なものだから、どうしても慎重になってしまう。だが、新しいエネルギーとの出会いは、わくわく感につながることにもなる。ワクワクが現実と合体してくれれば良いのだが。

で、募集告知に間に合わせようとしてホームページリニューアルを急いだのだが、結局間に合わなかった。会社を設立して2度のリニューアル、3回目となる今度のホームページは今風にある程度希望通りに完成したと思っている。スタッフブログのイラストも好きだし(微笑)一度も会ったことの無い(あきのかなこ)さんに依頼して画いてもらった。似ているかどうかは次元の違う話で、印象イラストということで描いてもらった。何よりも描かれた本人たちが結構気に入っているし、社長はもっと気に入っている。この会社らしい、という意味でもね。

しかし、今のスタッフは良く頑張っている。昨日もミュージックビデオのロケが朝からあり、夜帰ってきたと思ったら、その後すぐ資料室に行って別番組の資料探しをしていた。今さっき「出張いってきま~ぁす」と出かけたスタッフがいる。朝から自分の番組の作業をしていて、今夜から全く別の番組の手伝いに長野まで行くのだそうだ。頑張る人には愛の手を!と思わずにはいられない、よな。

そして私は25日の送別会で飲みすぎて、まだ体調万全の域に戻れていない・・・ような。

2014年10月22日水曜日

「熱中」

皇太子殿下がお見えになる番組の収録が昨日終わった。本番中、殿下のお座りになるテーブルに2度も行ったのに、お顔を拝見した記憶が無い(笑)。殿下の隣に座っている外国の方を迎えに行く役目だったから、暗めの会場で人を間違えないように、そのゲストだけを見ていたから、隣が殿下だという事を瞬間忘れてしまっていたのだ。ゲストに英語で話かれられても困るから(笑)とにかくゲストをスムーズに移動させることだけを考えていたからなぁ。

番組の収録が終わり、スタッフから「社長が一番皇太子さまの側に行きましたよね」と言われ、そう言えばそうだが、え!見ていないかも・・・となって一件落着!ってか。それにしてもその前後といい貴重な経験をさせていただいた。

話が跳ぶが、今週の金曜日に「フランク永井」さんの7回忌の集いにお招きいただいているので、スピーチのために以前作った番組を見直してみた。つくづくこういう番組を作っておいてよかったと思う。この番組をみれば「その歌手のすべてがわかる」という事をテーマにしたシリーズの番組だが改めて見直してみると(よくできているよなぁ)と自画自賛。誰が主役でも、やはり作り手の愛情を感じる番組がいい。会社を設立して21年間、その思いは変わっていないと思うのだが。

ほとんど徹夜で昨日の本番を終えたスタッフは、今日も普通に出勤し、普通に仕事をこなしている。彼らや彼女らも、番組を愛し、仕事を愛し、頑張ってくれているのだろう。何よりも、人に対して優しさが見えているのがいい。だから、藤原も殿下の存在を忘れて仕事に熱中できるのだ(笑)


2014年10月14日火曜日

「ツボ」

人にはそれぞれツボというものがある。もう20年ぐらい前になるだろうか、今では義理の弟になっている昭君と銀座へ映画を観に行った。当時はまだ韓国映画の時代は来ておらず、もの好きな人間だけが観に行くような映画館で韓国映画を観た。番組の後半、我慢できずにポロポロ泣いた。映画館を出ると、昭君はこう言った。「藤原さんの涙のツボがわからない・・・」

先日の旅で、都合3本の映画を機内で観た。行は「恋人たちの予感」帰りは「いまを生きる」と「I am Sam」だ。帰りの2本はどちらも泣いた。視線の中にある客が時々こちらを見ているのがわかる。「なんで泣いてんの、おっさん・・・」てな感じで。泣けるんだから仕方がないだろ!ツボなんだよツボ!。で、「I am  Sam」のラストシーン、ここが一番の見せどころ泣きどころ、というところでアナウンス。「ただ今成田空港に到着いたしました・・・」予感はしていたが、またか!!!

最後まで観ることが出来ず、あと10分のためにレンタルしてくることになる。結末はわかっているのだが、消化の悪いものを喰ったようで気分が悪いから、やっぱり借りてくるか。あのかわいい子の名演技、もう少し観たい。

そう、人にはツボがあるんだよ。笑いのツボ、涙のツボ、もしかして怒りのツボ、メロメロになってしまうツボとかね。仕事にはコツがあるし、ポイントを押さえるのにはヘソもある。結構面積の狭い点のようなものが大きな意味を持っているという事だ。見落としてはいけない・・・

しかし昭君はあの韓国映画を観て、笑いはしたが泣きはしなかった。ツボが違うという事だが。

                     

2014年10月8日水曜日

「現実逃避」


ホテルの部屋の窓際で、秋の日差しを浴びながら小説を読みふける電話も来なければ来客もない。これが至福の時間と言うのだろうか

かっこつけているのではない、本当にそう思った瞬間があった。ホテルの部屋の明かりは薄暗いから、本を読むのは日中に限るが、部屋の掃除の間は、ホテル内の明るい場所の椅子を探すことになる。これもなかなか楽しい。周りの雑音が耳に入らなくなった瞬間が本の中に入った自分ということになる。

 そんなに本が好き?というわけではない。学術本系の本などからっきし駄目だ。ただ子供のころから活字が好きだったことは確かだと思う。読売新聞の人生相談などもよく読んだ。ませたガキだったのだ。

そして今回の旅は、なぜか長編小説一冊しか買ってこなかった。いろいろ作業しようと思ってパソコンを持ってきたのだが、インターネットの環境が悪く作業は挫折。いつもと同じホテルなのだが原因はわからない。言葉が通じないから聞けないし(笑)で、一気に読み切ってしまった、ので時間が余り過ぎ…

帰りの飛行機の時間に、丁度都合のいい電車のチケットが取れなかったものだから、なんと4時間近くも飛行場で待つことになってしまったのだ。こんな時威力を発揮するのが本なのだが、読み切ったし、週刊誌は捨ててしまった。やることないから、これを書いているって訳。

飛行機の出発は1410分。今1320分。あと少しだ。・・・数時間後には現実に戻る。

(某空港にて 1007日)

 

2014年10月3日金曜日

「コスモス」

25メートル先の人物にマイクを向けて、その人の音声だけを抜き出すことが可能な技術が出来上がっているらしい。悪口も言えないことになる。そのことを教えてくれた方は、22個のスピーカーで聞くことになる音楽音響システムを研究開発中だ。それもこれも、オリンピックと8Kテレビの放送に向けた技術開発なのだろうが、人間の欲望は留まるところを知らない・・・と思ってしまった。

人と人とのコミニュケーションは、ごくアナログ的なところに存在すると思っているから、何かしら末恐ろしい気がするのだ。そのうち、心で思ったり考えたりしたことが、文字や音声になって出てきてしまう、なんてことがあったりして!と笑ってはみたが、どこに向かうのだろう、人類は。

で、ベランダに目をやるとコスモスだ。昨日植えた。ずーっと遠い記憶だが、なぜかコスモスを見て涙を流したことがある。ただ寂しかったのか、失恋したのか、どこのコスモスだったのかも覚えてはいないのだが、それ以来コスモスが好きだ。道端の花、という趣だが素朴さが何ともいい。コスモスの隣の日日草がずっと元気だ。これは長持ちするから好きだ(笑)

で、また金曜日だ。明日から4日ほど旅に出る。朝が早いので早めに帰りたかったのだが、今電話があり、明日放送予定の番組なのだが、試写が早くて20時ごろになります、だと。ま、仕方がないか・・・ 思い立ってから一年半もかかった番組だから試写を見ないわけにはいかない。が、放送は海外に居るから見られない。なぜ放送日に旅に?それが不思議な感覚でなかなか説明が難しいのだ。「最後」という言葉を使って成立させた番組なものだから、原因はその辺にあるのだろう。どうせ誰にもわからない・・・とうそぶいて旅に出る。


日が落ちて、コスモスが視界から消えた・・・