2014年10月3日金曜日

「コスモス」

25メートル先の人物にマイクを向けて、その人の音声だけを抜き出すことが可能な技術が出来上がっているらしい。悪口も言えないことになる。そのことを教えてくれた方は、22個のスピーカーで聞くことになる音楽音響システムを研究開発中だ。それもこれも、オリンピックと8Kテレビの放送に向けた技術開発なのだろうが、人間の欲望は留まるところを知らない・・・と思ってしまった。

人と人とのコミニュケーションは、ごくアナログ的なところに存在すると思っているから、何かしら末恐ろしい気がするのだ。そのうち、心で思ったり考えたりしたことが、文字や音声になって出てきてしまう、なんてことがあったりして!と笑ってはみたが、どこに向かうのだろう、人類は。

で、ベランダに目をやるとコスモスだ。昨日植えた。ずーっと遠い記憶だが、なぜかコスモスを見て涙を流したことがある。ただ寂しかったのか、失恋したのか、どこのコスモスだったのかも覚えてはいないのだが、それ以来コスモスが好きだ。道端の花、という趣だが素朴さが何ともいい。コスモスの隣の日日草がずっと元気だ。これは長持ちするから好きだ(笑)

で、また金曜日だ。明日から4日ほど旅に出る。朝が早いので早めに帰りたかったのだが、今電話があり、明日放送予定の番組なのだが、試写が早くて20時ごろになります、だと。ま、仕方がないか・・・ 思い立ってから一年半もかかった番組だから試写を見ないわけにはいかない。が、放送は海外に居るから見られない。なぜ放送日に旅に?それが不思議な感覚でなかなか説明が難しいのだ。「最後」という言葉を使って成立させた番組なものだから、原因はその辺にあるのだろう。どうせ誰にもわからない・・・とうそぶいて旅に出る。


日が落ちて、コスモスが視界から消えた・・・