2016年10月31日月曜日

「健康寿命の呪縛」

やや「認知症」が入ったであろう80歳になる義父が数日間家に来ていた。食事の時間には起きて来るが他の時間はほぼ寝ている。食欲はあるのだが、無表情で食べ続け、食い終わるとスーっと夢遊病者のように立ち上がり、寝室に消えていく。

「健康寿命」の基準とはなんだ?肉体を言うのか、精神を言うのか?

2日ほど夕食を共にしたが、「男の一生とは?」のような思いが箸の先にまとわりつき、やや空気の重い食卓だった。明るく軽いノリの義父だったのだが・・・

俺は元気なうちに!あれもこれも!なんてことは思わないが、さまざまな現実に触れるたびに妙な気分になる。ま、いいか。ボート漕ぎも始めたし(笑)

今日、病院に行ったら前回検査したテストステロンの数値が出ていた。男性ホルモンのことだが、これが低くなると鬱のような気分に陥るから時々検査する。かなり低めだが範囲内。まだ馴染んでいない医者なので、いつも打っているのだが「プラセンタ打って」と言ったら、「いいんですか、女性ホルモンですよ、駄目になりますよ」といって医者は自分の股間部分でこぶしを下に振った!(笑)
「え?聞いたことないよ、肝臓にいいんだから」医者「肝臓にはいいんですが胎盤ですから・・・ね」とどうでもいい会話が続く。でも、この会話でこの先生とは少し馴染んだね。

ずっと主治医だった「田中ちゃん」が高尾の病院に行っちゃったから、近くにもわがままを言える医者が必要だ。「その薬いらない!あの薬が欲しい!あの注射打って!、薬は4週間分ね」とかいろいろ。そうだ、インフルエンザの予防注射を忘れてしまったよ。

そんなこんなで、人々は健康に留意する。今日の病院も年寄りで大繁盛していた。「ああ、年寄りばかりだ!」と勝手に思っていたのだが、病院側からしたら俺もきっと年寄りと一緒だよね。やれやれ、病院の待合室は気分を重くする要素を持っている。あ~ぁ。