2017年2月24日金曜日

「船村先生とのお別れの日」

作曲家、船村徹先生の通夜式が一昨日、昨日が告別式だった。通夜式の日は朝10時にお寺に出向いた。昨日の告別式は朝9時。寒い2日間だったが無事終えた。

記録映像と会場の外に出す映像の担当だったため、映像技術8人とともに狭いコンクリートの部屋に居たから、本当に寒かった。コートやマフラーで会場の中を歩く訳にもいかず、久しぶりで芯から冷えた、という感じかな。

通夜の日は、夜まで何度も隙間の時間があったから、時々車に戻り読書。文庫本を持って行ってよかった。読んでいたのは井上靖の「しろばんば」。いつ買い求めたのか記憶にないのだが、ベットの脇にあったからこのところ就寝前に少しずつ読んでいる小説だ。登場人物の洪作少年の感受性や、大人びた観察力の表現に、妙に心惹かれる。

昔読んだ、住井すゑの「橋のない川」を読んでいるときの感覚に似ているなぁ・・・などと思うのである。あれも主人公は子供だった。(洪作少年はいい所の子供だけどね)

しかし、「しろばんば」を読み終えるには時間がかかる。ベットに入ってから読むものだから、読書は長くても一時間、そして小説は長い!(苦笑)

夕食時に新聞を読んでいない場合、たいていはベットに入ってから新聞を読む。新聞で終わる場合がほとんどで、夕食時に新聞を読んだ時だけ小説に手が伸びる。それも時々。だがこの小説は久しぶりに読んでも、それまでのストーリーをよく覚えているのだから不思議。

たいていの本は、ここ読んだっけかなぁ・・・という感じだから。

今日は何を書きかかったか定かではないが、船村先生の通夜という記憶に残る日に、この本を読んでいたんだということを書き留めたかったのかなぁ・・・かな。