2017年11月2日木曜日

「気がつけば11月」

良い時代を生きてきたと思う。生まれたのは戦後5年も経ってからだが、本当にあれこれ「もの」が無かった時代だ。無いから工夫したし、無いから憧れた。憧れたから「手に入れるため」に頑張った。こんなに「もの」が溢れている時代に生きているからこそ、無い時代をつくづく懐かしく思う。

最近の子供はアレルギーが多いという話題になり、昔を思い出すことになるのだが。まず清潔すぎて今の子供たちは菌に弱いよなと。もしかして俺たちの時代もアレルギーはあったかもしれないが、そんなことより食って生きることのほうが大切だったとか。

子供の頃、近所の家には電話があって、何か急用のときに時々その電話を借りにいった覚えがある。ぐるぐるとハンドルを回すと交換手が出るので「市外お願いします」とか言って電話番号を告げるとつないでくれた。中学卒業の頃、集団就職をする子供たちが集められて、電話局のおじさんから電話のかけ方を教わった。その時の電話は黒電話で、ダイヤルを回す電話だった。受話器の取り方、ダイヤルの回し方などを教わった。ダイヤルの回し方が「うまいね」と褒められたことをなぜか覚えている(笑)

今は本当にものが溢れていて、会社の中も然りだ。せっせと「捨てる」。だが「社長!どうしてこれ捨てるんですか!?」とくる。要らないから捨てるのだが捨てると「要る」という。ならば「片付けろ!」ということなのだが、いたちごっこ(苦笑)

このところ忙しすぎて、ブログにまで全く気が回らなかった。気がつけばもう11月。時間を盗んでインフルエンザの予防注射を打ってきた。気休め、きやすめ。

さて、世間はまた連休だというが、わが社に「働き方改革」という言葉は縁遠いものとなっている。総理大臣、あなたに働き方改革が当てはまりますか?てなもんだ。総理の多忙と同じくらい、小さな会社に改革できる余裕なんてないよね。