2014年7月20日日曜日

「あいつが逝った」

2014年7月20日

一昨日見舞った「あいつ」が逝った。いや、逝ったそうだ。今さっき、連絡があった。

16歳~19歳ぐらいまでの間、「あいつ」とはいろんな思い出がある。東京で初めて出来た友人だったようなきがする。あまりにも鮮明に当時を思い出すことが出来る。

今年も何度も会った。馴染みのすし屋で俺におごらせ、挙句の果て先に帰った藤原の焼酎のボトルを空にしやがった。酔うと何度も俺の頭を小突いた。お前がこんなに立派になって嬉しいよ、と何度も言った。当時、同じ女の子を追いかけまわした。「大人の世界」に連れて行ってもらった。3歳しか違わないやんちゃな兄貴のようだった。

今、藤原より悲しんでいる人がいる。心中を思うと切ない。

前しか向いていない人生だったが、こんなことがあると時々立ち止まる。振り返る。さまざまな経験の中でも、心の中に宿る友との別れはつらい。過去に一度だけ葬儀場で大泣きして目が開かなくなったことがある。「あいつ」とのお別れの場所で平常心でいられる自信がない・・・

空が真っ暗だ。雷も聞こえ始めた。異常な空模様だ。
「ヒロちゃん」 安らかに。一昨日、話ができてよかったよ。   合掌