2016年1月13日水曜日

「愛の賛歌」

11日の名古屋の「ドラマチック歌謡祭」も無事終了、次の舞台演出は3月の「イケメン男子」というステージ。3組の男性歌手を、さてどうさばくか。

今焦りだしているのは22日の「北島三郎」新曲PVの撮影。準備が間に合っていない。週末に「小林旭・歌謡ロマン」があり、20日、21日と長野県で「新BS日本の歌」の収録がある。PVはロケハンもできていない。文句を言っているのではない。この状態を楽しんでいるとか・・・休みが欲しいと文句を言いながら、休めない日常に安堵感・・・

昨夜、昭和41年に「雨の夜あなたは帰る」を歌った島和彦さんを訪ねた。40年間TVに出ていないという島さんを番組に出すべく、出演依頼に行ったのだが。いきなり訪ねても話は進まないだろうと思い、島さんを当時担当したディレクターに同行していただいた。島さんをデビューさせたコロムビアの辣腕ディレクターで、のちにテイチクレコードの社長になった東元さん。80歳になるという彼を連れて夜中の12時まで付き合わせてしまった(苦笑)

交渉の結果はまだ出ていないが出会いは楽しかったよ。島さんの歌は上京当時よく歌ったものだ。「志津子」とかね。Gmだった、というキーまで覚えている。一番なんか歌詞を見ないでスラスラ歌えるし。72歳になるという島和彦氏、歌声は当時のイメージを彷彿させるものだった。なんとか、番組に出てほしいね。

さて、昨日イギリスにいる息子からメールがきた。文面の最後に「父さんを愛していますから」とあった。ようやく、「愛する」という言葉をつかえるようになったんだ・・・さすがは俺の息子、と思ったかどうかは別として、藤原もよく「歌を愛する」とか「時代を愛する」とか、「愛」という言葉を口にする。愛することに躊躇しちゃいけないよ、そうじゃないな、「愛する」という言葉を使うことに躊躇しちゃいけないよ、だな。

「歌を愛する人が少なくなった」、このフレーズを最近多用するようになった。本当にそう思うからだが。振り返れば、あちこちに「愛しているよ」と言いまくった時代があったような、なかったような・・・