2016年5月10日火曜日

「保険」

銀行の担当者が来て、年金型の保険商品で毎月一定額を支払い、10年後にようやく権利が発生するという商品の勧誘をされた。「俺、いまいくつだと思っている?10年支払え?75歳までこれから積み立てを続ける?60前の人間に勧めろよ!」「それはそうなんですが、社長ならなんとかやっていただけるかと・・・」

そのやり取りの結果は想像に任せるとして、今から10年先の人生を「読めないよなぁ」とつくづく思ってしまった。積み立てる、ということは収入が無いといけないということだ。もう50年間も働いているのだから・・・あとまだ10年か・・・という思い。ま、死ぬまで働くんだろうが、保険のために働くこともなかろう・・・と。

しかし銀行のH君だけが喜ぶことになろうとしている。

そんな小さな葛藤をしているときに限って、イギリスに居る息子からメールが。学費と滞在費に関する経費のメールだ。要は「金送れ」ということなのだが。毎日、円高円安の情報が気になる。送るタイミングになるとなぜか円安に振れる。娘の時代から続いているから、結構馬鹿にならない。

働き続けるということが天命なのか宿命なのか。でも俺、「保険」という名前が付くものが大嫌いなんだよね。許せるのはまぁ自動車保険だけかな。

でも、火災保険も疾病保険も掛けてるよな・・・

保険が「嫌い」という原因はわかっている。物心ついたころ母親が保険の外交員をやっていた。その時代のトラウマだ。保険はやっぱり嫌いだ。

だが、銀行のH君がもうすぐ契約書を持ってやってくる・・・最も嫌いな介護保険の年齢になってしまったと思ったら、次は「たのしみ未来」というどうでもいい保険だ。誰か、俺の「こんな精神」に保険を掛けてくれない?!