2017年3月14日火曜日

「いいかげんでございます」

つい先日、コンサートライブ会場で「藤原さ~ん」と声を掛けられた。マスクをしていたから、それでも藤原がわかるご婦人は相当の知人なはず・・・「父が亡くなってからなかなかお目にかかることもなく・・・」とにこやかに話しかけられたのだ。

その直前に、受付で見知った顔の女性に声を掛けられたばかり。こちらの方は知っている顔だったが、何のタイミングで出会ったのか思い出せなかった。「あ~そうなんだ」とか曖昧な相槌を打ってかわした直後だったものだからびっくり。

「今日は珍しい人と会う日だなぁ・・・」とにこやかに答えてみたものの全く思い出せない。本当に思い出せないのだ。客席に座ってから頭の中でパズルを紐解くように記憶を辿る。

思い出せない女性はどうやらスタッフのようだった。決して若くはないから、「亡くなった父」というのは相当な年齢なはずだ。スタッフだということは音楽業界関係者だ・・・一曲目が始まり二曲目が終わり・・・だが頭の中ではずっと記憶を辿っている。

レコード会社の関係者かな、作詞家?作曲家?あの顔は見おぼえないよなぁ・・・てな具合。あと2曲、となったあたりにはかなり焦る。会場を出る前に思い出さなきゃ!出口あたりにまた彼女が居たら困ったな、てな具合に(苦笑)会わずに済んだ!

しかし、今考えてもどこで出会ったのか思い出せない。名前を名乗ってほしかったな。そうしたら自分の記憶力をこんなに悩まないで済むのに。

でも、昔からそうだったよ。覚えようというスイッチを入れておかないと、まったく記憶に残らないのだ。つまんないことはよく覚えていたりするのにね。厄介なことだ。それにしても、彼女は誰の娘でいつの時代にどこで出会ったのだろう・・・いかにも親しそうに声を掛けてくれたよなぁ・・・