2014年8月28日木曜日

「山鹿市のみなさん」

人力で動かす回り舞台があり、回すための人力となる経験をしてきた。熊本の山鹿市という街にある「八千代座」という芝居小屋でのことだ。100年以上の歴史があるこの小屋は時代をタイムスリップできる貴重な存在だ。回り舞台は4人の男手が必要だった。男手が足りなかったので、小屋の担当者の方と教育委員会の若者の手を借り、撮影のために舞台を回したのだが・・・

最初は良かった。舞台下の地下の作業なので「炭鉱労働者見たい!」などと軽口をたたいて回していたのだが、シーンが変わって舞台に大人3人、子供5人とピアノを乗せて回し始めたのだが1回まわしてもOKの声が聞こえてこない・・・仕方なく2周目に入ったのだがみんな息切れしてきたのがわかる。1周半したところで他の3人に声を掛けた。「2周したらとにかく一度止めましょう!」と喘ぎ喘ぎ言ったらみんながすぐに同調した。結局後でもう一周することになったのだが。

それにしても昨日のロケは楽しいロケだった。地元の一般の方に出演をお願いして収録は無事終了。みんなのあの笑顔を思い出すと、心がほっこりするような気分になる。小学2年生の5人の女の子たちも可愛かった。最初は緊張していたが、じゃオジサンと探検しよう!という事で小屋の中で探検ごっこ、という事になったのだが、藤原があんなに子供あつかいが上手かったとは(笑)ね。        

この映像は10月、11月に放送される「みんなのうた」の映像になる。ちいさな番組だが仕上がりが自分でも楽しみだ。こんな仕事ばかりだったらいいよな。ストレスが少ない。ないものねだりかね。       

そうそう、久しぶりでリヤカーもひいた。このリヤカーを探すのが大変だった。市の商工観光課に頼んで何日かかけて探してもらった。捨てられる寸前のボロボロリヤカー。これがまた、いいんだよな。望もうが望むまいが、古き良き時代を思い出させるそれぞれがどんどん消えてゆく。山鹿市の2日間、出会ったみなさん!ありがとう!