2014年9月14日日曜日

「敬老の日」

中学の修学旅行に行かなかった話を、先日突然思い出した。行けなかったのではない。行かなかったのだ。旅行費が無かったから。自分の意志で行かないと決めた。同級生には病気と説明されたと思う。敬老の日が近づき、介護中の母の話に及び、自分の人生を振り返った途端忘れていた記憶が突然甦ったのだが、すべて自分で決めてしまうませたガキだった。高校進学を熱心に勧めてくれる先生方の気持ちを振り払うように、さっさと就職を決めた。5歳違いの弟が高校を終えて上京した後、母親を東京に呼んだ。あれからどれだけの月日が流れたのだろうか・・・介護4から介護3になり身体はやや不自由なものの口だけ達者な母は93歳。複雑な思いで迎える敬老の日がまたやって来るのだ。老いを敬う、それは良い。だが俺は老人にだけはならない(笑)。

社内に「♪愛に終わりはない・・・」なんて歌が流れている。某女性歌手の新曲のPVを撮ることになり若手スタッフがCDを聴きこんでいるのだ。絵コンテを書いては藤原にダメ出しをされる作業の繰り返しだ。「馬鹿たれ!こんなんで歌が生きるわけないだろ!」という言葉は一応我慢して飲みこんでダメ出しを続ける。やれやれ、ははは、やれやれだ。

老人になる余裕なんてないよ、などと言えているうちが花だよな・・・
あぁ 敬老の日か・・・