2014年12月18日木曜日

「笑いの場面」

「はい、吸って、止めて、楽にしてください」「吸って 止めて ・・・」「はい、吸って、・・・楽にしてください」・・・時々指示する言葉が抜ける。超音波検査というのか、腹にジェルのようなものを塗って検査する奴。吸って、止めて、で終わった場合、息は止めたまんま。「止めて」がない場合、苦しくなるまで吸い続ける・・・こんなことが何回か続く。検査技師は毎回同じことを言っているから当たり前なのだろうが、こっちはたまにだから、指示に素直に従ってしまう。やりながら妙におかしくて笑ってしまった。

胃の内視鏡検査の時。眠っている間に検査をしてほしいから麻酔の注射を打つことに。注射の前に、のど用の麻酔を「これを含んでください」といって口に入れられたものだからずっと含んでいた。注射が始まり、なかなか針が血管に入らないものだから医師が「いつもこちらの腕ですか?」と聞くが含んでいるから答えられない。医師が顔を覗き込むから、あわてて飲み込んで答えた。含んだら、「飲み込め」と言えよ!てなことを考えていたらまた笑えた。が、強い麻酔を打ったものだから気が付いたら別室で寝ていた。昔と違って検査は本当に楽になったものだ。

初めて胃の内視鏡の検査をしたとき、のどの麻酔だけだったものだから、涙がぽろぽろ。泣いている自分がおかしくなって、看護婦(師)さんの手を握って笑った。検査が終わったあと、「あの場面で笑った人は初めてです」と言われた。情けなさから逃れるには、笑うしかなかったんだよ・・・きっと。

腸閉塞で緊急治療室に入院した時、医者が「おなかを切ります、このままだと、命取りになるかもしれませんから」という。実感が無かったから笑ったら「あなたを助けるために休日なのに出てきいるんです」と比較的若い医師が怒った。なぜかわからないが笑いたかったんだから仕方がない。結局切らずにすんだ。笑ったもの勝ち!

どうも、苦痛の場面などで、苦痛と逆の顔をしようとする習性があるようだ。なぜだかわからない。いずれにせよ、苦痛の無い人間ドックは終了。いろんな検査を受けながら、自分の性格を考えた。
性格の検査は無かったけど。