2014年12月18日木曜日

「笑いの場面」

「はい、吸って、止めて、楽にしてください」「吸って 止めて ・・・」「はい、吸って、・・・楽にしてください」・・・時々指示する言葉が抜ける。超音波検査というのか、腹にジェルのようなものを塗って検査する奴。吸って、止めて、で終わった場合、息は止めたまんま。「止めて」がない場合、苦しくなるまで吸い続ける・・・こんなことが何回か続く。検査技師は毎回同じことを言っているから当たり前なのだろうが、こっちはたまにだから、指示に素直に従ってしまう。やりながら妙におかしくて笑ってしまった。

胃の内視鏡検査の時。眠っている間に検査をしてほしいから麻酔の注射を打つことに。注射の前に、のど用の麻酔を「これを含んでください」といって口に入れられたものだからずっと含んでいた。注射が始まり、なかなか針が血管に入らないものだから医師が「いつもこちらの腕ですか?」と聞くが含んでいるから答えられない。医師が顔を覗き込むから、あわてて飲み込んで答えた。含んだら、「飲み込め」と言えよ!てなことを考えていたらまた笑えた。が、強い麻酔を打ったものだから気が付いたら別室で寝ていた。昔と違って検査は本当に楽になったものだ。

初めて胃の内視鏡の検査をしたとき、のどの麻酔だけだったものだから、涙がぽろぽろ。泣いている自分がおかしくなって、看護婦(師)さんの手を握って笑った。検査が終わったあと、「あの場面で笑った人は初めてです」と言われた。情けなさから逃れるには、笑うしかなかったんだよ・・・きっと。

腸閉塞で緊急治療室に入院した時、医者が「おなかを切ります、このままだと、命取りになるかもしれませんから」という。実感が無かったから笑ったら「あなたを助けるために休日なのに出てきいるんです」と比較的若い医師が怒った。なぜかわからないが笑いたかったんだから仕方がない。結局切らずにすんだ。笑ったもの勝ち!

どうも、苦痛の場面などで、苦痛と逆の顔をしようとする習性があるようだ。なぜだかわからない。いずれにせよ、苦痛の無い人間ドックは終了。いろんな検査を受けながら、自分の性格を考えた。
性格の検査は無かったけど。

2014年12月14日日曜日

「シニア」

某入場券売り場で、「一般でよろしいですか?」とお嬢さんが窓越しに聞いてきた。割引券も何も持っていないから、「はい、一般で」と答えて支払いを済ませた。後ろにいた次のおじさんが、「シニアで」と言ったのが聞こえた。「はい1500円です」です、とさっきの御嬢さんが言ったのが聞こえた。
なんで?と思って窓口を見たら、小さい看板のようなものに《シニア料金・60歳以上》と書いてあった。シニアとは65歳からだろう!と腹立たしくなったものの、僕シニアです、と言い直す勇気は無かった。ははは、しばらく払い過ぎた300円が悔しかった。(笑)

で今日は総選挙投票日。午前中に行ってきた。いつも不思議に思うのは裁判官についての投票用紙。用紙をくれた係の女性は「辞めて欲しい裁判官に・・・云々」と言ったと思う。可も不可も、誰一人知らないのだから投票のしようが無い。あれ、何のためにやるのかね。紙と労力の無駄だよ。ほとんどの人がそう思っているのではないだろうか。

さて、会社に来てみたらみんな仕事をしている。「選挙に行ったか?」と聞いてはいないが、行ってないんだろうな。インフルエンザの注射だって、行けと号令をかけてから、一ヶ月以上行かなかったスタッフも居たぐらいだから。とにかく仕事優先。手を休めて選挙に行け!とは言いにくい雰囲気。だが、貴重な一票、無駄にしてほしくはない。

今日の東京は暖かくてとても恵まれたお天気だったが、北国は寒波で雪らしい。17日に青森まで撮影に行く予定でいたが、天気予報が暴風雪となっていたのでキャンセルした。久々の青森行だったのに残念。大雪の中を選挙に出かけた人もたくさんいるのだろう。改めて、縦に長い日本という国土を思う。それにしても!シニアとは60歳以上を言うのか?65歳以上でしょ!来年以降、無料何とか券なんかが届いたら、みんな捨ててやる! 

2014年12月9日火曜日

「褒められた」

昨日、時間を盗んで岩波ホールへ映画を観に行ってきた。「ミンヨン 倍音の法則」という岩波ホールらしい映画。新聞の記事を読んで、出かけてみたのだが、う~ん、よくわからなかったね。長すぎるし、昔ならありだったかもしれないが、今どきの映画としてはね・・・という思いを抱いてしまった。

だが、いいと言われているものには取り敢えず興味を持つ、という事が大切だから行ってきた。何事もコツコツ毎日の積み重ね。そうそう、コツコツ毎日丁寧に続けているから、今日も褒められた。何を?どこで?。歯科医院で。「いつもそうですけど、丁寧に磨いてますね」と褒められ、更にきれいにしてもらい満足。「優秀です!」だって。歯磨きと、育毛剤は本当にボク丁寧(笑)。

毎日コツコツはいいのだが、仕事はなぜだかコツコツいかない。来年2月に中野サンプラザでやるコンサートの構成を至急書いてくれと昨日言われた。明日の夜には必要らしい。明日の夜はすぐそこなのだが、2月の本番はずっと先、という思いが邪魔をしてなかなか作業に入れない。こういうところはコツコツ積み上げるという風にはならないのだ。せっぱ詰まってヨイショという事になる。性分なんだよなぁ、いつまでたっても直らない。始めるまでに時間がかかり過ぎ。昨日の映画なんかだと、行こうかな・・・よし行こう!と即決なのだが。

歯磨きと育毛剤の作業は、どんなに疲れていても、どんなに酔っていても、マメなんだけどね。それだけは、褒められたもんですよ。

2014年12月5日金曜日

「吠えてみた」

渋谷駅から会社に向かう途中、何組かの女子高校生のグループに出会った。素足にハイソックス・・・制服の子はみんな素足にソックスだ、こんなに寒いのに。この制服を着用させている学校の校長に「娘」はいないのか!と思ってしまう。我が家の娘の高校時代を忘れてしまったが、やはり同じようなスタイルだったのではないだろうか。その頃も、おんなじ思いをしたのかな・・・忘れてしまったが。もし現代に不妊症の女性が増えているとすれば、子供時代に足腰が冷えてしまう制服のせいだ!と言ってやりたいぐらいだ。素足にソックスは寒いだろうに。タイツぐらいはかせるべきだよ、東京は南国ではないのだから。男性文部大臣!どう思っていらっしゃるのでしょうか!とまぁ吠えてみた。(笑)

急激に寒くなってきた。北国生まれなのだが、寒さにはからっきし弱い。下着、ワイシャツ、ベスト、上着、コート、マフラーが今日の藤原スタイル。冬以外のシーズンでも、着過ぎとよく言われる。だが何と言ってもやっぱり夏がいい。あの日差しがいい。冬は嫌だ、日が短いし。なんとなく憂鬱な気分になるのもこの季節のせい?と、なんでもかんでも寒さのせいにしてみたりして。

さて、作業が結構立て込んできた。正月早々の収録に向けて構成しなくてはいけないのだが、出演者が決まっていないので手の付けようがない。19日に決まっているPV撮影はみんな番組で手が無いので藤原が撮るしかない!?20日収録の番組も人手が無いので藤原が出演者担当!?とか言い出されかねない。青森の岩木山の映像と飛んでるカモメの映像が必要なのだが誰も撮りにいけないので俺が撮りに行く!?先日撮ったアーチスト映像を誰も編集してくれないから前に進めない!などなど、もたもたしているうちに日が暮れる~~~

そんな中でスタッフの再募集・・・いいスタッフと巡りあえますように!
良いスタッフとは?もちろん、いいやつと言う意味。
いいやつとは?寒いとか、憂鬱とか、いちいち吠えない奴!です(笑)。

2014年12月3日水曜日

「義理・不義理」

千葉県に「千葉県少年少女オーケストラ」という子供たちの優秀なオーケストラがある。出会ってもう何年になるのだろうか・・・少年少女たちだから、大人になると当然退団する。すでに誰ひとり知っている子はいないのだが、ここの音楽監督は親しい知人なので、よく定期演奏会のご招待をいただく。第19回定期演奏会のご案内を先日いただいた。なかなか伺うチャンスが無いので、今度こそは行こう、と思ったのだが。

日時を見たら来年の3月末とある。う~ん、あまりにも先の日程で、出席の葉書を出すのには迷いがある。実は前回も、出席で葉書を出したのだが、スケジュールを失念して出張に出かけてしまいあわてて代理を立てることに。他にも年末のスペシャルコンサートとか50周年記念コンサートなど、沢山案内状が来ているのだが、うかつに出席の返事を出すと、かえって不義理をすることにもなる。返事が早ければいい、という事にはならないのだが、根がせっかちなものだから、さっさと決めておかないとそのまま忘れる。案内状に気が付いたら、すでにイベントの一か月後、とかね。

「不義理」という言葉を久々に使った。間もなく終わろうとしているこの一年、藤原にどれだけの不義理があったのだろうか。そもそも、何を不義理という?「葬式に行かなかった」「お礼状を書かなかった」「挨拶に伺わなかった」?何れにしろ、今年も残すところあとわずかだ。逆に、藤原に対して義理を欠いたやつはいるか?名を名乗れ!打ち首獄門!などとジャレてみてこの話は終わる。

さて、12月をどう乗り切るか、久々に少ない人員で会社が動いている。スタッフはみんな大変だ。ご苦労様としか声を掛けようがない。義理でも不義理でもどっちでもいいから、体調を維持して頑張ってくれ!みんな。

2014年11月26日水曜日

「そこそこ あそこ」

「ほら、あれがね、あれあれ、あれの事だけど」「あー、あれのことですか、うーん、それってどうしたんでしたっけ」?・・・あれとそれで会話が済んでしまう。済んでしまうというか、主語が出てこないのだ、会話に。これって何病?決して老人病ではない。若者にも多いのだから。

とっさに「名詞」を思い出さないことが多くなった。形容は出来るのだが「ほらほら、あれ」ってな感じで会話が成立する、と思い込んでいるのは自分だけか?いやはや、コミュニケーションが豊かというのか希薄というのか、ね。

昨日67歳で旅立った知人の葬儀に行ってきた。年末になるとやたらと「喪中欠礼」なる葉書が届くのだが、今年も多いな・・・と思っていた矢先、身近な人が旅立った。元気な人だった。せっかちで「ね、ね、ね」とせかすような言い方が口癖だった。本人が急かされたわけではないだろうが、早すぎるよ、生き急ぎせっかちめ!   いい人だった・・・

「ほらほら、あれさ、チェ、なんだっけ、ほら、あれ」ってな仲間が、少しずつ減っていくようだ。言葉を思い出さないのはいいとして、式場で挨拶されて「誰だっけ?」という人が昨日何人か居た。場所が場所だけに、笑って何気なく話をして思い出す時間も稼げない。うーん、会ったことはあるのだが、誰だっけ・・・その答えはいまだ見つかっていない(苦笑)

外は雨だ。外は寒そうだ。ベランダの風車が回っているから風もある。これからロケハンに行く約束をしてしまった。うーん、今日はマフラーを忘れてきた。明日にしちゃおうかなぁ・・・だめだめ、俺らしくない!と、こうして時間稼ぎをしているのだが、やっぱり行こう!行先?「ほらほら、あそこ、うーん、なんだっけ、あそこあそこ」    完

2014年11月22日土曜日

「風物詩」

今日は「二の酉」なそうだ。一の酉の時も、家族に誘われたのだが、くたびれていることを理由に行かなかった。人混みをイメージしたら、腰が引けてしまったのだ。去年までは欠かさず出向いていたのに、何としたことだ。熊手も毎年購入していた。だが、飾る場所が無いことを理由に止めてしまった。この変化をなんと見るか・・・

ロシアの友人に「ロシアのサンタクロース」についてメールで質問したらすぐに返信があった。ロシアではサンタの事を「マロース爺さん」と呼ぶらしい。 ※(以下、友人ワーリャのメール無断転載)
 
 
※ ロシア語では「メリークリスマス!」は「S Rozdestvom] -[ス ・ロジェストヴォム!] 
С Рождеством! 難しいですね。『笑』。 もちろん、皆 1月7日に「[ス ・ロジェストヴォム!]といいます。1118日はロシアの Дед Мороз ジェド・マロース」の誕生日です。とても年寄りです。ずっとむかしの古代ロシア(スラブ民族宗教における神さまです。神道の神様と同じです。冬、寒さの神様。マロースの意味は寒さ「吹雪、“冬将軍”」です。ある日本の本に『サムサムじいさん』という名前を見つけました。ロシアの昔話の翻訳でした。サンタクロースは聖ニコライと密接な関係があるんです。ロシアのマロースにはみっつの衣装があります。青、赤、白です。「シューバ」とかトゥループ」という名前です。帽子をかぶっています。頭巾じゃなくて。靴は長靴じゃなくて、ロシアの伝統的な冬のバレンキです。乗り物はトナカイじゃなくて、三頭の白い馬です。三の意味は冬の三つの月『12月、1月、2月です
 
こんな説明があり、何種類もの写真が添付されていた。ありがとう!親愛なるワーリャ。
 
そんなこんなで、酉の市もサンタも、年末にむけた風物詩だ。そうか、そこまで年末が来ているという事だ。やれやれ、年末か・・・

2014年11月20日木曜日

「物欲」

60歳を過ぎたら洋服など身なりに金をかける!と言い続けていたのだが、とうにその年齢を過ぎたはずなのに、なかなか身なりに対する物欲が湧きあがらない。夏場は暑すぎてスーツなど着ないしネクタイも締めないしシャツとズボンがあればいい。寒くなってきたので気分を変えたいのだが、時計も欲しくないし、コートももう要らないし、靴を買いに行くのも面倒くさいし・・・で先日裏地の破れたスーツを見つけたのでやった!てな感じ。スーツを新調する理由を見つけたのだ。

何年かぶりでスーツを作りに出かけた。担当だった高田さんというオジサンは定年でもういなかった。このデパートの外商だった仲のいい佐野ちゃんも辞めてしまっている。だからだんだん足が遠のくんだよなぁ、などど言い訳をしながら久々に一着作った。隣の売り場がオーダーワイシャツの売り場で、そこから「チクショー!」という声が聞こえてきた。「だれだ、下品なのは」と言ったら担当は苦笑い。「そういえばワイシャツ売り場に孫さんていたよね」と言ったら「今のは孫です」となった。あ~ぁよかった、知り合いがいたよ。隣の売り場に顔をだして、「誰だチクショーなんて下品なこと言っているのは?」と声を掛けたら孫さんが照れながら出てきた。「いやぁ あの チケットが・・・」云々カンヌンとしきりに照れている。 ははは、孫さん、居てくれてありがとう!

せっかくデパートに来たのだから、なにか買い物でもしようかな・・・と店内を少し回ったのだが何も欲しくない。靴でも・・・と思ったのだが選ぶのが面倒臭い。何が身なりに金をかけるだよ、とブツブツ言って藤原のデパート巡りは終わってしまう。昔から買い物は好きではないのだ。何を買うのも早い。吟味するという事がない。慎重派なはずなのに、買い物に関してはからっきしダメ。なぜだろう・・・原因はなんとなくわかる気はするのだが。

それと、物をすぐ捨てる。捨ててしまって、無くて仕方がないから新たに買う、てな感じかな。いっぺん嫌だと思ったらそれらの対象物はゴミとなる。買えるものはみんなゴミとなる。が、買えないもの・・・子供たちが小さい頃に書いたものとか、工作の時間に手作りしたものとか、あちこちに全部残してある。将来これらの品々をどうするんだろうね。僕。

2014年11月15日土曜日

「テザリング」

以前は、局のプロデューサーから「こんな提案書いておいて」なんて注文があって提案を書いていた時代もあった。この10年ほど様変わりをした。しかし、今日までどれだけの提案を書いてきただろう。今は書いても書いてもなかなか実現しない時代になった(苦笑)。そして今日の土曜日も会社で一人提案を書いている。

提案は書きながらワクワクしたものだ。映像を想像しながら、中身を空想しながら書き、実現もした。今は?う~ん、苦しみながら書いているってか。楽しくないな、仕事だからせっぱつまってようやく書いている感じだ。でも、明日の日曜日も、もう一本書こうっと!

さて、前回ハイレゾの事を書いたが、今日はテザリングだ。こうして書いておかないとすぐ忘れる。スマートフォンをルーターの代わりにしてパソコンをネットにつなぐことを「テザリング」と言うらしい。ようやくスマートフォンを使えるようになった身としては、新たに宿題を抱えるようなものだから、今のところさわりたくない話なのだが、これをデジタル音痴という?のか?

今日初めて友人にスマホで撮った写真をスマホで送ったら「右端にスマホカバーがレンズを邪魔しているのがご愛嬌ですね」とすぐ返信がきた。うるさいわい!写真をスマホで撮るのが邪道で、写真は写真を撮るために作られたカメラで撮るのがあ足り前!などと言っても負け惜しみか・・・だいたい、電話にカメラなんぞ要らんわ。話せてメールが送れれば充分!と思うのではありますが・・・

そんなこんなで今日の作業を終えることにする。月曜日が提案の締切だ。「テザリング」知識の吸収は、それからだな。

2014年11月13日木曜日

「ハイレゾ」

先日、あるレコード会社を訪ねたのだが、面談した担当者の口から盛んに「ハイレゾ」という言葉が出てきた。最近聞いたことがあるなぁ、のレベルで話を聞いていたのだが、話を聞き終わって藤原はこう言った。「感心して聞いてはいるけれど、話の半分はわからないよ・・・」俺正直。で、ハイレゾって何?という事になるのだが。

ハイレゾ音源はCDの約6.5倍の情報量を持つので、高域の聴こえ方はもちろん、微細な音の変化や音の余韻といった部分での聴こえ方に違いが出てきます。

ということになるらしいのだが、いわゆる音楽はCDの時代ではなく、音源はPCでダウンロードして専用のもので聴け!お前ら!ということになるらしい。テレビで言うところの4K・8Kが音楽の面ではハイレゾリューションに変わっていくという事だ。極端に言えば、今レコーディングしたものは製品化する必要もなく翌日から配信できる、と言うことになる。

今日の新聞の記事に、ハイレゾ対応のイヤホンが5万3000円とあった。イヤホンがこの値段だ。レコードやカセットデッキで音楽を楽しんだ世代は漂流するしかないのか。などと嘆いても仕方がないのだが、ついていけるのか、不安になってしまう。すべてが見えたり、すべてがわかったりすることがそんなにいい事ばかりなのだろうか。隠れている部分や、想像でしかわからない部分があるから魅力的、という事もある。あ~あ、なのに4K・8Kだし、ハイレゾだし。女性がすべて裸だったら、魅力的か?!これはもう、八つ当たりだ(笑)

2014年11月12日水曜日

「じじいの会」

「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸われし十五の心」「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたはむる」・・・当時石川啄木の歌を愛していたのだろうか、今でもスラスラと出てくる。授業をさぼって盛岡城跡に行き、寝ころんでこの歌を口ずさんだものだ。十五の時だ。多感な時代だった。なぜこの話?秋だからだ(笑)。読書の秋だとか、詩が心に染み入る秋だとか、秋なのだ。

この時期、陽が落ちるのが早すぎて困る。昨日飲みすぎて、昼過ぎに会社に出てきたものだから、ろくな仕事をしないうちに外は真っ暗。一日が数時間、てな気分になってしまう。心は焦るのだが仕事が進まず、「我泣きぬれて酒とたはむる」という時間が早々とやって来るのが「秋」、な訳ないか・・・。今日は飲まないぞ!(笑)

昨日の小宴会は楽しかった。友人の還暦祝いの宴だったのだが、余計な気遣いしない仲間の会合は精神衛生に良い。男6人のうち、当事者が一番若いという事に集まって初めて気が付いた。なんだ、じじいの会合だったのだか。で、会が楽しかったから、この仲間で一年に一度集まる定期的な会にしようという事になったのだが、そのうちの一人が「一年後だと死んでいるやつがいるかもしれないからもっと早く集まろう」と言う。真顔でいうものだから、6月にやろうという事で決着したのだが、やはり「じじい」の会だった(苦笑)。

集いのネーミングを「汗暦の会」とした。汗をかきつづけた60年と言う意味で。お祝いの言葉を「祝詞(のりと)」とした。これはふざけただけ。そこかしこに、笑いがこぼれていて、多少飲みすぎても仕方がないな。社会にでてからの友達と、利害がからまず無欲で付き合うのはなかなか難しい。
だが、じじいになってくると、大切な友達の選別を始めるものなのかもしれない。そんなこんなで昨日の仲間の会は「どじょうの会」と命名された。「じじいの会」ではなくてよかった・・・(笑)。


2014年11月4日火曜日

「小さな石」

今日の収録は南こうせつさん。お目にかかるのは10数年ぶりだった。「夢一夜」が藤原の18番だと本人に言わなかったが、それにしても彼の歌声は少しも変わっていない。シンガーとしての実力を感じる。パワーが少しも衰えないというのはすごいことだ。そしてスタジオを途中で抜けて会社に戻ると訪問者は税理士さん。あれ、今日だっけ?

前にも書いたが、彼がプリントアウトして置いていく書類は残高試算表だとか損益計算書だとか・・・見たくもない(笑) スタジオで、♪あぁ夢一夜~なんて鼻歌を歌っているほうが良かったよ。書類を斜めにみて、あ、そう!てなもんだ。で、今日の夕飯はコンビニで買った野菜ラーメンとおにぎりひとつ。スタッフの分の弁当がさっき会社に届いたが藤原の分は注文しなかった。一緒に食べようとしたら夜遅くなるし・・・少し前ならどんなに遅くなっても一緒に食べようとしたんだけど、この違いはなぜ?だって眠くなるんだもの(笑)

今、20時40分。そろそろ歌の収録が終わり、トークの収録が始まるころだ。スタジオに戻るとするかな。思い出したことがある。10数年前の「神田川」の収録の時、歌のカンペの担当だったW君が、「♪~小さな石鹸~」の鹸の字が難しく「鹸」だけあとで調べて書こうと思ったらしいのだが、失念してそのまま収録に突入。こうせつさんが歌い始めて 「♪ ~ 小さな 石 ~」となり笑い出して歌が止まってしまった。「♪~ 小さな石 カタカタ鳴った ~」ま、それでも良いッちゃ良いが。

2014年11月1日土曜日

「ポジとネガ」

会話の途中で、よくポジティブですね~、と言われることがある。そんなことあるものか。その本質は実にネガティブ人間なのだ。「そうありたい」という事を話しているだけで「そうなのだ」と言っているわけではないのだ。実は小さな問題でも、気分的にはすぐ落ち込だ感覚になり、嫌ぁな気分がずっと続く。

くたびれ果てていても「元気ですねぇ」と言われ、「いつも笑顔でいられていいですね」とか言われるけど・・・ま、そうなんだけどね。気にしていないふりを演じながら、ずっと気にしているような自分が嫌なだけなのだが、「A型だし、切り替えが下手だから」なんてことで今日まで納得させてきた。昨日も社員からあるトラブルの報告を受け「気にスンナそんなこと、あとで俺が何とかしておく」と言ってはみたものの、ずーっと嫌な気分が続いていたから、俺って本当にネガティブだよなぁとつくづく思ってしまったわけ。明るい藤原君の日頃は「演じているだけ!」ってことだよなぁ、と今更に考えてしまったよ。でも友人のメールの一文が救ってくれた。こんなことの繰り返しが、生きるってことか。

さて、11月だ。ポジだろうがネガだろうが時間は過ぎていく。最近、楽しく生きて行かなきゃもったいない、という思いが強くなってきた。だが、楽しく生きていくという事は結構難しそうだ。でも、よそ様から見たら、藤原は好き勝手に楽しそうに生きているように見えるのだろうな・・・なんて気もする。
それこそが見事な「ポジティブ風」生き方なのかもしれない。

今日はインフルエンザの注射もした!プラセンタの注射も打った!愉快な一日だ!!!

2014年10月30日木曜日

「今日と言う日」

「ゴルフやろうよ」と作詞家の千家和也さんから電話があった。「最近やってる?」と聞くから、「前行ったのいつだっけ、今年?」などといい加減な受け答え。確か新しい靴を買ったから、今年のような気もするのだがそれほど記憶が曖昧だ。「やるんなら寒くなる前に早くやろうよ」と言ってはみたが、誘ってくれるのは千家さんだけだし、靴やウエア―を探すことになるのかなぁ。

ことほど左様に運動に関しては子供のころから尻が重い。他の教科はいいのに、体育だけが3だった。成績のはなしだ。運動音痴と言ってもいいほど、体育系には興味が薄いのだ。だから、ゴルフ?下手な仲間を探すとき、一番最初に思い出すのが藤原らしい。「唯一優越感を感じる相手だからさぁ」とも言っていた。千家め!(笑)

先日、自分の歳が一瞬わからなくなったことがあった。あれ?63だっけ、64だっけ?どこぞのおっさん達をついこの前まで笑っていたのに、本当にこんなことがあるんだ・・・と思った瞬間、「いいのいいの、忘れるから新しいものが覚えられる」とポジティブに考えた、というのは真っ赤なウソで、ちょっとショックかな。で、確か64歳だったはず、とすぐ思い出したのだけれど(笑)どうでもいいことだから。しかし、おのれが60過ぎたオヤジだという感覚が鈍いのかも。でも、若く見える、と言われて嬉しいのも事実だし!

今日会社のベランダの鉢植えに「カスミソウ」の種を初めてまいてみた。武道館で行われた氷川きよしショーのお土産にもらった種が机の上にあったので、挑戦。種をまいて花を育てた経験が無いから、芽が出るまでどうしたらいいのか。このところ、ベランダで野菜を植えてみようかな、などと思うこともある。今までに無かった感覚だ。じじいになってきたこと?などと自問自答する始末だ。野菜か・・・いいかも。自分で作った野菜はもったいなくて、食えねぇよなぁ、などと要らぬ心配。

懸案事項が多すぎて、逃げているのかもしれない。
畑を借りて野菜作り、絶対続かないし、ゴルフの練習?絶対しないし、何が取り得なのかなぁ、と思っているうちに今日も終わる。今20時20分、社員はまだ仕事をしている。


2014年10月29日水曜日

「新しいホームページ」

ようやく新しいホームページが完成した。結構手間暇かけてしまったが、充実はこれからということかな。結局みんな現場で忙しいから、藤原がやることになるんだよなぁ(笑)

それはそれとして、10年ぶりぐらいでスタッフが二人抜けたので、このところ新しいスタッフ募集に結構エネルギーを使っている。3週間で55人の応募があった。まだ決めかねてはいるが、日頃入れ替わりのない会社なものだから、どうしても慎重になってしまう。だが、新しいエネルギーとの出会いは、わくわく感につながることにもなる。ワクワクが現実と合体してくれれば良いのだが。

で、募集告知に間に合わせようとしてホームページリニューアルを急いだのだが、結局間に合わなかった。会社を設立して2度のリニューアル、3回目となる今度のホームページは今風にある程度希望通りに完成したと思っている。スタッフブログのイラストも好きだし(微笑)一度も会ったことの無い(あきのかなこ)さんに依頼して画いてもらった。似ているかどうかは次元の違う話で、印象イラストということで描いてもらった。何よりも描かれた本人たちが結構気に入っているし、社長はもっと気に入っている。この会社らしい、という意味でもね。

しかし、今のスタッフは良く頑張っている。昨日もミュージックビデオのロケが朝からあり、夜帰ってきたと思ったら、その後すぐ資料室に行って別番組の資料探しをしていた。今さっき「出張いってきま~ぁす」と出かけたスタッフがいる。朝から自分の番組の作業をしていて、今夜から全く別の番組の手伝いに長野まで行くのだそうだ。頑張る人には愛の手を!と思わずにはいられない、よな。

そして私は25日の送別会で飲みすぎて、まだ体調万全の域に戻れていない・・・ような。

2014年10月22日水曜日

「熱中」

皇太子殿下がお見えになる番組の収録が昨日終わった。本番中、殿下のお座りになるテーブルに2度も行ったのに、お顔を拝見した記憶が無い(笑)。殿下の隣に座っている外国の方を迎えに行く役目だったから、暗めの会場で人を間違えないように、そのゲストだけを見ていたから、隣が殿下だという事を瞬間忘れてしまっていたのだ。ゲストに英語で話かれられても困るから(笑)とにかくゲストをスムーズに移動させることだけを考えていたからなぁ。

番組の収録が終わり、スタッフから「社長が一番皇太子さまの側に行きましたよね」と言われ、そう言えばそうだが、え!見ていないかも・・・となって一件落着!ってか。それにしてもその前後といい貴重な経験をさせていただいた。

話が跳ぶが、今週の金曜日に「フランク永井」さんの7回忌の集いにお招きいただいているので、スピーチのために以前作った番組を見直してみた。つくづくこういう番組を作っておいてよかったと思う。この番組をみれば「その歌手のすべてがわかる」という事をテーマにしたシリーズの番組だが改めて見直してみると(よくできているよなぁ)と自画自賛。誰が主役でも、やはり作り手の愛情を感じる番組がいい。会社を設立して21年間、その思いは変わっていないと思うのだが。

ほとんど徹夜で昨日の本番を終えたスタッフは、今日も普通に出勤し、普通に仕事をこなしている。彼らや彼女らも、番組を愛し、仕事を愛し、頑張ってくれているのだろう。何よりも、人に対して優しさが見えているのがいい。だから、藤原も殿下の存在を忘れて仕事に熱中できるのだ(笑)


2014年10月14日火曜日

「ツボ」

人にはそれぞれツボというものがある。もう20年ぐらい前になるだろうか、今では義理の弟になっている昭君と銀座へ映画を観に行った。当時はまだ韓国映画の時代は来ておらず、もの好きな人間だけが観に行くような映画館で韓国映画を観た。番組の後半、我慢できずにポロポロ泣いた。映画館を出ると、昭君はこう言った。「藤原さんの涙のツボがわからない・・・」

先日の旅で、都合3本の映画を機内で観た。行は「恋人たちの予感」帰りは「いまを生きる」と「I am Sam」だ。帰りの2本はどちらも泣いた。視線の中にある客が時々こちらを見ているのがわかる。「なんで泣いてんの、おっさん・・・」てな感じで。泣けるんだから仕方がないだろ!ツボなんだよツボ!。で、「I am  Sam」のラストシーン、ここが一番の見せどころ泣きどころ、というところでアナウンス。「ただ今成田空港に到着いたしました・・・」予感はしていたが、またか!!!

最後まで観ることが出来ず、あと10分のためにレンタルしてくることになる。結末はわかっているのだが、消化の悪いものを喰ったようで気分が悪いから、やっぱり借りてくるか。あのかわいい子の名演技、もう少し観たい。

そう、人にはツボがあるんだよ。笑いのツボ、涙のツボ、もしかして怒りのツボ、メロメロになってしまうツボとかね。仕事にはコツがあるし、ポイントを押さえるのにはヘソもある。結構面積の狭い点のようなものが大きな意味を持っているという事だ。見落としてはいけない・・・

しかし昭君はあの韓国映画を観て、笑いはしたが泣きはしなかった。ツボが違うという事だが。

                     

2014年10月8日水曜日

「現実逃避」


ホテルの部屋の窓際で、秋の日差しを浴びながら小説を読みふける電話も来なければ来客もない。これが至福の時間と言うのだろうか

かっこつけているのではない、本当にそう思った瞬間があった。ホテルの部屋の明かりは薄暗いから、本を読むのは日中に限るが、部屋の掃除の間は、ホテル内の明るい場所の椅子を探すことになる。これもなかなか楽しい。周りの雑音が耳に入らなくなった瞬間が本の中に入った自分ということになる。

 そんなに本が好き?というわけではない。学術本系の本などからっきし駄目だ。ただ子供のころから活字が好きだったことは確かだと思う。読売新聞の人生相談などもよく読んだ。ませたガキだったのだ。

そして今回の旅は、なぜか長編小説一冊しか買ってこなかった。いろいろ作業しようと思ってパソコンを持ってきたのだが、インターネットの環境が悪く作業は挫折。いつもと同じホテルなのだが原因はわからない。言葉が通じないから聞けないし(笑)で、一気に読み切ってしまった、ので時間が余り過ぎ…

帰りの飛行機の時間に、丁度都合のいい電車のチケットが取れなかったものだから、なんと4時間近くも飛行場で待つことになってしまったのだ。こんな時威力を発揮するのが本なのだが、読み切ったし、週刊誌は捨ててしまった。やることないから、これを書いているって訳。

飛行機の出発は1410分。今1320分。あと少しだ。・・・数時間後には現実に戻る。

(某空港にて 1007日)

 

2014年10月3日金曜日

「コスモス」

25メートル先の人物にマイクを向けて、その人の音声だけを抜き出すことが可能な技術が出来上がっているらしい。悪口も言えないことになる。そのことを教えてくれた方は、22個のスピーカーで聞くことになる音楽音響システムを研究開発中だ。それもこれも、オリンピックと8Kテレビの放送に向けた技術開発なのだろうが、人間の欲望は留まるところを知らない・・・と思ってしまった。

人と人とのコミニュケーションは、ごくアナログ的なところに存在すると思っているから、何かしら末恐ろしい気がするのだ。そのうち、心で思ったり考えたりしたことが、文字や音声になって出てきてしまう、なんてことがあったりして!と笑ってはみたが、どこに向かうのだろう、人類は。

で、ベランダに目をやるとコスモスだ。昨日植えた。ずーっと遠い記憶だが、なぜかコスモスを見て涙を流したことがある。ただ寂しかったのか、失恋したのか、どこのコスモスだったのかも覚えてはいないのだが、それ以来コスモスが好きだ。道端の花、という趣だが素朴さが何ともいい。コスモスの隣の日日草がずっと元気だ。これは長持ちするから好きだ(笑)

で、また金曜日だ。明日から4日ほど旅に出る。朝が早いので早めに帰りたかったのだが、今電話があり、明日放送予定の番組なのだが、試写が早くて20時ごろになります、だと。ま、仕方がないか・・・ 思い立ってから一年半もかかった番組だから試写を見ないわけにはいかない。が、放送は海外に居るから見られない。なぜ放送日に旅に?それが不思議な感覚でなかなか説明が難しいのだ。「最後」という言葉を使って成立させた番組なものだから、原因はその辺にあるのだろう。どうせ誰にもわからない・・・とうそぶいて旅に出る。


日が落ちて、コスモスが視界から消えた・・・      

2014年9月30日火曜日

「ふるいもの あたらしいもの」

ホームページを再リニューアルする作業を進めている。現在のHPは札幌在住のchiharu mkさんの力作なのだが、修正が思うように出来ないのだ。社内にHPの専門担当がいるわけではないので新しい書き込みに悪戦苦闘(苦笑)で仕方なく、現状の姿を残しつつ再リニューアルすることにした。だが、何かを新たにする、という場合躊躇もすれば覚悟もいる。どんな場合も。

明日からスタッフ募集の告知が始まるはずだ。募集をかけるのは6,7年ぶりだ。なんたって、一番新しいスタッフがもう6年生か7年生だもの。いつまでも一番若くて一番後輩だ。どんなに頑張っても誰からも後輩扱いだしね。スタッフを募集するのにも覚悟がいる。新しい空気とエネルギーは欲しい・・・が新たな責任も伴う。踏み出すべきか、留まるべきか、いろんなことを考えてしまう。昨日カミさんが久しぶりにこんなことを言った。「最近のパパ、大変なのがわかる、胃の匂いでわかる」と言ったのだ。「ふ~ん、胃が匂うほど悩んじゃいないけどね」と言ってはみたが・・・飲みすぎなんじゃないの(笑)

さて、明日から10月。年度の半分を終えた・・・

そうそう、先日 ザ・グレン・ミラーオーケストラの演奏を聴いてきた。聞き覚えのある曲目が次々と演奏され、実に懐かしい音楽に触れてきた。先日聴きに行った「東京ジャズフェスティバル」は新しすぎて全然わからないままだったのだが、やはり音楽は人生に触れている楽曲のほうが楽しめる。だが、古いものがあるから新しいものがある。会社にも、あたらしいもの、が必要なんだよな・・・